食べて美味しく、丈夫で成長が早い、染色体操作で夢の魚

信州だけでしか味わえない「ニジマスとブラウントラウト」の交配種「信州サーモン」

長野県水産試験場(安曇野市)で開発された魚です。
ニジマスとブラウントラウトを交配させて生まれた雑種「ニジニジブラ」
登録名「信州サーモン」(登録日2004年4月26日)
名前の由来はサーモンを思わせる銀鱗と紅色の肉質からきています。

※ニジマス Oncorhynchus mykiss サケ科サケ亜科サケ属 原産地 アメリカ 育てやすく美味しい
※ブラウントラウト Salmo trutta サケ科サケ亜科タイセイヨウサケ属 原産地 イギリス諸島含む北部ヨーロッパ 病気に強い

信州サーモンの誕生のプロセス(図解)

信州サーモンのポスター

ニジマス「Oncorhynchus mykiss」 左上「ニジマス」中「ブラウントラウト」下「信州サーモン」
  • 通常のニジマスの受精卵に水圧をかけて4倍体にします。
  • ブラウントラウトのメスの幼魚にホルモンを与えオスに性転換させます。取出した精子をX精子と呼びます。
  • 4倍体のニジマスの卵(nn)にブラウントラウトのメスになるX精子(n)で受精させます。
  • 卵子が減数分裂を始め誕生したニジニジブラは3倍体のメスで誕生します。 
    3倍体の為に通常よりも大きく育ち生殖腺が発達しないので旨味が
    凝縮します。
  • 食べ方は和洋中どんな料理でも適します。特に出来立てのお刺身は、
    しっかりとした歯ごたえがありその食感がなんともいえません。
    リンゴの香りのサーモンスモークもおすすめです。


    信州サーモン幼魚
    信州サーモン幼魚
ブラウントラウト「Salmo trutta」
ニジニジブラ「信州サーモン」成魚

信州サーモン幼魚
信州サーモン幼魚
信州サーモン成魚
信州サーモン成魚
信州サーモン成魚
信州サーモン成魚

通常は薄いピンク色ですが餌によって濃いピンク色に変わります。
写真左は長野県北アルプスの湧水で良質な餌で育った
「信州サーモン」です。まさにその色合いは北アルプスの朝焼けの色のように鮮やかです。